落ち葉焚きが懐かしい…
我が家に一本、ヤマモミジの木があります。居間のカーテンを開けると、そのモミジがちょうどよく映り込んで、まるで一枚の絵画のようなんですけど…。秋になると、落ち葉がものすごいんです。
木のてっぺんから赤くなって、落葉していくみたいです~ 東側の窓からは新緑、紅葉と様々に表情を変えるモミジが楽しめます。
毎年毎年、秋になって赤く色づくころは「きれいだなあ~」とうっとりするのですが、落ち葉が落ち始めると憂鬱になるお母さんです。
「ちょっと落ち葉掃くの手伝ってよ~」
って言っても、誰も手伝ってくれません(涙)
先々月、とある造園会社の方のお仕事を請け負いました。その方は緑あふれる街づくりをめざして、市や県に働きかけたり日々一生懸命活動しています。
「最近の人は落ち葉の掃除が嫌だって言うんだよね」
とっさに「わたしもなんです…」って言いそうになるのを必死でこらえました。サッカーやラグビーの練習場も、水やりをしなくてもいい、要は手入れが楽な人工芝が幅を利かせているそうで、非常に憤慨していらっしゃいました。
「天然芝のほうが選手がけがをしないんですよ。それにね、マイクロプラスチックの多くは人工芝が原因なんです。海に流れ込んで大問題になっているでしょ。マイクロプラスチックは魚だけじゃなくて、練習場で運動している選手たちが吸い込んだりして人間の体にもよくないんです」
ウチの子のスクールが借りているサッカーグラウンドも人工芝なので、ちょっと心配になりました。劣化が進むとマイクロプラスチックが空気中に舞い上がることもあるんですね。
そこの社長さんは、
「天然芝は管理が大変というイメージがあるけれど、ウチのシステムを入れれば全然楽なんですけどね~」
自動で水やりができるスプリンクラーみたいなのがあるし、液肥もその装置で撒けるんだそうです。
で、ウチのモミジの葉っぱなんですが、今年もものすごい量なんですけど、造園会社の社長さんの
「私はね、なんか葉っぱを箒で掃くのがとっても好きなんですよ」
って言葉を思い出して、片付けをしたら、今年はとっても気が楽でした(笑)
昔は、どこの家でも落ち葉を集めては落ち葉焚きをしましたよね。あれが楽しみで、親や祖父母の手伝いをしたものです。
今はどこの自治体も野焼き禁止条例があって、それもかないません。野焼きの時に、プラスチックとか燃やす人もいて、有毒ガスが出たりしてダメなんでしょうね。
落ち葉は嫌われ者で、ご近所では落葉樹を伐根してしまったおうちもあります。
なんかそうなったら秋の風情も何もあったもんじゃないですよね。落ち葉焚きで焼き芋作ろうなんてことになれば、ウチの子も手伝ってっくれるのでしょうけど…。
世知辛い世の中になったなあと思いながら、童謡「たきび」を懐かしく聞いたお母さんでした(笑)