おかあさんの階段

中学生の息子をもつアラ還主婦の日々の思いを綴ります。

親の覚悟…

 厚い雲が垂れ込める中、息子は
「Iちゃん家に行ってくる」

これは仲の良い男の子と女の子のイメージです。息子ことではありません(笑)

 Iちゃんは、女の子。女子の家に行くことよりも、雨が降りそうなことの方が心配だった私は不覚にも
「雨が降るから、合羽持っていってね。」
と、のん気に送り出してしまいました💦


 息子が出ていって数十分後に雨が降り出しました。心配になった私は、Iちゃんの家に電話をしました。
「えっ、娘は嫌だって断ったみたいですよ~ ねえ、そうだよね~」
 Iちゃんのお母さんは、背後にいるIちゃんにも確認しているみたいでした。


 なんとなく息子と遊ぶのがあまり気に入らないのかなと感じた私。それもそうですよね。ウチの子は男子だし、11歳と言えば思春期の入り口。いつもなら、女子の家に、しかも休日に遊びに行かせるなんて絶対ないのに、今日の私はなんか調子が狂っていたのかな…。


 それにしても、どこに行ったんだろうと探したところ、なんと隣のSちゃん―これも女子ですが―と、カーポートの中で仲良く遊んでました。


 心配不安と、Iちゃんのお母さんは息子を避けているんじゃないかと邪推して頭が混乱してしまい、
「Iちゃんは約束なんかしてないって言ってたし、なんでこんなところで遊んでいるのよ。もう帰って来なさい」
 ときつく言い放ってしまいました。


 この様子を見ていたお父さんは、ちょっと私が被害妄想的だと思ったようで、
「Iちゃんのお母さんは、突然のあんたからの電話にびっくりしただけじゃないかなあ」


一方私は、
「お隣と遊んでいると知っていたら、Iちゃんの家になんか電話しなかったわよ。なんで、ちゃんと本当のことを言ってくれなかったのよ~」
と、息子を責めました。


 お父さんは、私のこの態度に激怒して
親のメンツをつぶされたと言って怒っているのか。」


 そうなんです、私はIちゃんのお母さんから非難されたと思い込んで、息子が無事に帰って来てくれたこととか、息子がお隣の家に入らず外で遊んでいたこととか全部無視して𠮟りつけてしまいました。


「だいたい、お母さんは親の覚悟がなってない。こんなふうに子どもの声を無視して自分の言いたいことを言い続けていたら、Rは本当のことを話さなくなるぞ~」


 お父さんに言われても、まだモヤモヤが消えないお母さんでした。


 それからしばらくして、Iちゃんのお母さんからメールが来ました。
「Rくん、無事帰りましたか~? 大丈夫でしたか?」


 お父さん、にやにやしながら
「だろう、またお母さんの早とちりだ。いろいろ先走って考えすぎなんだよ。Iちゃんのお母さんも心配してくれた。いい人じゃないか。誰もお母さんを責めてなんかいないじゃないか」


 私って、本当に思い込みが強くて…困る💦 そもそもIちゃんの家に行くとは言わなかったらしいこともわかって…。とほほ、息子にもIちゃんにも、Iちゃんのお母さんにも申し訳ないことをしました。ごめんなさいm(__)m


 それにしても、どうして息子は女子とばかり遊ぶのでしょうか。(もちろん男子の友だちもいますが…)


「お父さんの子どもの頃はどうだった?」
「俺は、悪がきたちと八王子から神奈川県や御岳山(みたけさん)なんかに自転車で出かけて、夜遅く帰ってきたりしたなあ~(笑)」
「おばあちゃんは、怒らなかったの~?」
「とくに何も言われなかったね」


 またしても、おばあちゃんには勝てない私なのだ。私だって、息子が男友だちと群れて遊んでいれば、こんなに心配したりしないんだけどなあ…。