おかあさんの階段

中学生の息子をもつアラ還主婦の日々の思いを綴ります。

子どもを叩いちゃダメでしょ!

 今日は台風で、長野は朝から雨。風も強いです。
 そんな中、私は合羽を着て交通当番をしてきました。


 雨の日の交通当番は、傘を差してやっちゃダメなんです。子どもが事故に遭いそうな時、とっさに抱きかかえたり、体を張って守ってやらなくちゃならないので…。


 黄色いのは「交通安全」と書かれたタスキです。

 雨だし、気をつけなくちゃと思いながら、「おはようございます~」と声掛けしながら信号機のある横断歩道で見守っていました。


 ある子どもが横断歩道の真ん中で後ろを振り返ってなかなか渡りません。「おーい、立ち止まらないで渡ろうね~」と声をかけました。


 その瞬間、見守り隊のおじさんがなんとその子の頭を、横断旗をくるくるっと丸めたものでバシッと叩いたのです。


「早く渡れ!」


 信号は点滅もしていなかったし、右折車なども来ていなくて、横断歩道の中は安全な感じでした。緊急時でもないのに、叩くことはないでしょ! そもそも子どもを叩いていいの?


 すぐに「叩くのはダメですよ。おじさん!」


 私、高齢お母さんなので、怖いものはありません。おじさんに向かって大きな声で怒鳴りました。でも、見守り隊の方は、私をにらみつけた後、すたすたと学校へ向かって歩いて行ってしましました。


 見守り隊は、学校がシニアの方など時間にゆとりのある方に、子どもたちの安全な登下校を見守ってもらうために募集し編成している組織です。


 母親の交通当番は、せいぜい月に一回程度ですが、見守り隊の方によっては毎日という方もいます。そのボランティア精神には敬意を表しますが、今日のこの行為は絶対許せるものではありません。


 やっぱり暴力はいけません。叩かれた子は、悲しそうな顔をしてうなだれて登校していきました。雨だし、連休明けでただでさえ気が重いのに、かわいそうなことをしました。


 学校で楽しい時間が過ごせますようにと願わずにはいられませんでした。