おかあさんの階段

中学生の息子をもつアラ還主婦の日々の思いを綴ります。

コロナ禍で失われたもの…

 昨日、週初めだというのに、息子のコップ袋がリビングに放置されていました。
 コップ袋の中身は歯ブラシとコップ。給食の後の歯みがきセットです。

 帰宅した息子から、コロナの感染拡大防止のため学校での歯みがきが禁止になったと聞きました。


 夜の仕上げ歯みがきの時、歯が黄ばんでいると思ったら、そういうことだったのかと合点がゆきました。
 歯科医師会によれば、集団歯みがきの際に飛沫感染するリスクが高まるとか。とくに前歯を磨いている時や口をゆすいでぺっと水を吐く時が危ないのだそうです。


 もう世間では第7波がだいぶ収まってきたというのに、子どもの世界は別で、息子の学校では先週あたり学級閉鎖や学年閉鎖が相次ぎ、学校側が歯みがきを禁止したようです。
 そういうこともあって、ただでさえサボりがちだった歯みがきがさらに雑になってしまっいました。せっかく幼稚園の頃から親子で頑張って身に着けた生活習慣なのに…。


 で、育成会の回覧板で、地区のハロウィンイベントが中止になったことを知りました。学校での感染拡大を重く見た育成会が判断したもの。これで3年連続中止です。
 私は役員をやっているので、イベントがないと正直「楽~!」って密かに喜んじゃったりするんですけど、そういうことで本当にいいのでしょうか。
 面倒くさいことはやらない、無理はしない…楽な方に流れるみたいな風潮がコロナ禍でものすごく助長された気がします。とくに私のような怠け者はそうですね。
 でも、その皺よせはどこに行くのでしょうか。


 
 人と人とのつながりもどんどん希薄になりました。
 学校では、ちょっとした体調不良でも欠席を強いられ、長くお休みしているお友だちもたくさんいます。このまま登校できなくなっちゃうかもしれないお友だちもいるらしい。


 大人の世界も同じで…
 今日は長野はだいぶ秋らしくなって、ウォーキングする人もだいぶ増えたのですが、「おはようございます~」って声が全然返ってきません。←私は挨拶してるんですけどね(汗)
 マスクしたり、うつむき加減で黙々と歩いている人が多くなりました。


 コロナ禍が過ぎたら、またもとのように明るく挨拶を交わしあう世の中になるのかな。
 コロナ禍で失われたものを取り戻すことはできるのでしょうか。