おかあさんの階段

中学生の息子をもつアラ還主婦の日々の思いを綴ります。

息子、心療内科へ

 学校でトラブルを起こした息子は、お母さんが学校で先生と面談をした翌週の月曜日、


「学校へ行けない」


 と言って、欠席してしまいました。


 理由を聞くと、


「聞き取り調査した友だちが、自分の悪口をクラス中に言いふらしている気がするから」


 週末金曜日に私と先生の面談がありました。金曜日から土曜日、日曜日の夜は、うなされたり、歯ぎしりをしたり苦しそうでした。


 先生から8つのトラブルを列挙され、心の中が後悔でいっぱいのようです。私たち親もうなだれてしまっていますし…。それも息子にとっては辛いのでしょう。


 月曜日の朝は寝不足のため遅くに起きてきました。私もだいぶ精神的にまいってしまったので、五月病の時にかかった心療内科へ親子で行くことにしました。


 その心療内科は、子どもは診察しないという決まりだったので、児童精神科あるいはカウンセラーを紹介してもらい、今後の子育てや息子の心構えについて聞くつもりでした。


 先生は、50代後半。私と同じぐらいの年齢です。


「俺もかなりのゴタがきだったが、ほっぺたを一発ぶん殴られてそれでおしまいだった」

昭和の時代はなんでも体罰とけんか両成敗で事を終わらせてました~


 でも、いま時代は違うのです。体罰はいけないし、当人同士の聞き取りだけでなく、クラス全員にアンケートを取ったり、息子の周辺にいる友だちからも聞き取りが行われます。


 学校側としては細心の注意を払って、罪の重さに応じた対応を取ることになっているのです。


「だからさ、みんなからいろいろ言われたり、勘ぐられたりして辛いと思うよ。その気持ちはわかるけど、やっぱり明日から学校へ行こうぜ~


 先生は、息子の引き起こした数々のトラブルの案件をよく理解したうえで、児童精神科になど行く必要もないよと言って、息子に学校へ行くことを強く勧めてくれました。


 ただし、しらふじゃ行くのも辛いだろうからと、


「ごくごく軽い安定剤を出しておくから、辛い時は、これを半分に割って飲んで行けばいいよ」


 最後に挨拶して戸を開けて出ようとした瞬間、


「俺の親父も何度も学校へ謝りに行っていたよ。お母さんも辛いと思うけど、がんばってね~


 やさしい言葉をかけてくださいました。


 火曜日から息子は毎日学校へ行っています。今日はぼっちだったという日もあれば、遊んでくれる友だちがいたと言って帰ってくる日もあります。


 あとはご迷惑をかけた方々にできるだけ早く謝罪をしたいのですが、学校から許可が下りるまでご挨拶ができません。それも親子の気持ちを苦しいものにしています。


 早くお友だちの聞き取り調査が終わって、すべての罪が明らかになり、謝罪して心穏やかに過ごせる日を待っています。