おかあさんの階段

私のがん治療と特性ありの息子を含めた家族の記録を綴ります。

抗がん剤による足の痺れにウォーキング

kappa

 抗がん剤の副作用で足が痺れて思うように歩けなくなった。前は5~10㎞走っていたというのに…今では歩くことすらおぼつかない。杖がなければ体のバランスを取ることすら難しくなった。


 薬剤師さんに痺れを治す方法はないかと尋ねたが、そもそも抗がん剤というケミカルな問題なので、抗がん剤を止める以外に方法はないと突き放された。


 痛み止めも肝機能障害や胃痛、便秘などを引き起こすため、飲まない方がいいという結論に至り、薬なしでこの痛みと痺れに耐えている。


 それでがいかにも気の毒と思ったのか、いったん病室を離れた薬剤師さんが戻って来てこう言った。


「歩くのがいいと思います。10分でもいいから歩いてください。きっと効果がありますから」


 言われるまでもなく、「痛い、痛い」と横になっているばかりでは、筋力が落ちると思い、毎日30分程度は歩いてはいたのだが、薬剤師さんから言われると希望が湧いてきた。


 せっかく言ってくれるのだから、がんばろうと気持ちを新たに歩き始めた。


 一歩踏み出すごとに、じゃりじゃりとした痺れと痛みが足の裏を襲ってくるが、ほぼ毎日家の近所をゆっくり40~50分歩いている。


 杖をつきながら、息も絶え絶えになることもあるけれど、少しはマシになるかもしれないと思い歩く。今日は北風が吹いて、帽子が飛ばされそうになり、あやうく禿頭をさらすところだったが、なんとか歯を食いしばって歩いた。


 いろんな思いがめぐってくる。昨日書いたようなもやもやだとか、再発への恐怖、死ぬときどんなふうなんだろうとか、ある時は夕飯の献立だったり、歩いているうちに気持ちがゆっくりと晴れていく。足は痛いが歩いていると、気持ちが軽くなるから不思議だ。


 痛みは和らぐわけではないけれど、薬剤師さんが言ってた効果って、気持ちの問題だったのかもしれない。それでも少しの間だけでも、痺れと痛みを忘れられるならありがたい!


 でも、40分も歩けるなんて、私の副作用は軽いのかもしれない。もっとひどい人は、寝たきりになってしまうというから、幸運なんだろうなぁ。

ご訪問ありがとうございます。応援よろしくお願いします。