おかあさんの階段

私のがん治療と特性ありの息子を含めた家族の記録を綴ります。

ひきこもるがん患者

kappa

 あるがん友さんと再発予防のためにどうすればいいかおしゃべりした時のこと。


 「アタシは、毎日ウォーキング頑張ってるよ~、副作用もないし、お金もかからないしね!」と、明るく言ったら、


 「気持ちがねえ、怖くてねえ、歩けないのよ」

 

 よく聞き取れなかったので、「ああ、最近クマが出て怖いよね。アタシも早朝とか夕方は歩かないよ~」とおバカな発言をしてしまいました。


 がん友さん、大きく頭を振って「そうじゃないのよ~、世間が怖いのよ」


 「どういうこと?」

 

 最初、意味が分からなかったです。

 

 がん治療で体調がすぐれないという理由で休職したり、自治会の役員を免除してもらったりしているのに、ウォーキングなんかしてたら、職場や近所の人はどう思うか。そう思うと怖くて外に出られないというのです。


 そういう悩みを抱えているがん患者がいるのかと…ちょっとびっくりしてしまいました。


 私の場合、とにかく運動が一番お金のかからない再発予防策だと思っていたので、暇をみつけては歩いています。脱毛したり、末梢神経障害で足をひきずったりしているみじめな自分を晒すのはちょっと辛いなと思ったことはありましたが…。がん友さんみたいに考えたことはなかったです。少しでも寿命を延ばしたい、生きたいという気持ちの方が強かったので、そういうところまで頭が回りませんでした。


「辛いね」

 

と共感してあげればよかったのに、私ったら「世間なんか気にしちゃだめ、生きなきゃ」なんて言ってしまってウチに帰ってからものすごく反省しました。


 がんになったことだけでもかなりの衝撃なのに、世間に引け目を感じ、恐怖すら感じて家に引きこもっている人もいるのですね。


 見た目普通でも、抗がん剤の副作用はけっこうきつい時もあるし、メンタルもかなりダウンします。「ああ、死が迫っているんだなぁ」とか「命には限りがあるんだな」とかがん患者―がんだけでなく根治が難しい病気になった人はみんな感じて生きてます。


 子どもや親や家族を悲しませないためにも笑顔でいなきゃと元気を装っている人もいます。


 がんは今や2人に1人がかかる病気ですが、世の中全体の考え方が変わっていかないとひきこもりのがん患者さんは減らないだろうと思います。


 がんってこんな病気だよ~とか、がん患者は日頃こんなことを感じているよ~とか、このブログで発信することで、もう少し気持ちをラクに生きられるがん患者さんが増えるといいな~ 頑張れ、私💛

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