小説『すずめの戸締まり』にはまる息子
国語、とくに作文が苦手な息子が書いた日記のテーマは、映画『すずめの戸締まり』。いつもはものすごく時間がかかる日記ですが、今回は大好きな新海監督の作品についてなので、割と筆が進むのが早かったような気がします。
もうちょっときれいな字で書けるといいんですがね…
3年前に『天気の子』見て以来、新海作品に心酔しきっている息子の文章に対して、担任の先生からは
「新海監督の作品は、いつも映像と音楽がすばらしいから、今回の作品でも、大勢の人から多くの期待を集めているね」とコメントをいただきました。よかったね~
今日、仕事で映画館の近くに行くと言ったら、
「お母さん、『カナタハルカ』の楽譜と小説版『すずめの戸締まり』を買ってきてよ」
息子が小説を読むなんて! なんか嬉しいなと思って買ってやりました。
学校から帰って来てから宿題を終わらせ、サッカーに行くまでの間寸暇を惜しんで読みふけっておりました。
読書は大事と思って、いろんな本を買い与えてきましたが、なかなか気に入ってもらえず、ゲームやユーチューブにばかり興味が行ってしまい困ったなあと思ってました。
ところが、新海監督の作品となると目の色を変えて読みます。本当に新海監督には感謝しかありません。
映画の冒頭に、閉じ師の青年、宗像草太とヒロインのすずめが出会うシーンがあります。
映画では、
「このあたりに、廃墟はない?」
「はいきょ?」
「扉を探しているんだ」
という会話だけなのですが…。
小説では、
廃墟はないかと聞かれたすずめが、「はいきょ?」と予想外の問いに、「漢字が追いつかない。ハイキョ?」と行間を埋める言葉が次々と続きます。
「扉を探しているんだ」
とびら? 廃墟にある扉ってこと? 自信のない声が出る。
息子は、映画ではさらりと描かれたこの場面で、青年からの問いかけに戸惑うすずめの心情が事細かに書かれていることに非常に驚いていました。
「あの一瞬の場面がこんなに深かったなんて…感動!」
これをきっかけに、文章…文学の世界にも興味が広がってくれるといいのですが…。(あんまり欲を出しちゃいけませんね。)
昨日は、読売、朝日、毎日、日経各紙の文化欄に新海監督が登場したので、お父さんは息子のために新聞を買いあさりました(笑)
息子の新海監督ブームいつまで続くのでしょうか~ 当分この話題がつづきそうです(笑)よろしくお願いしますm(__)m