がんになってよかったこともある
今日は、ちょっと動くと息切れがして、胸に痛みが走り辛い~ こういう日は休んだ方がいいのだろうけど、締め切りが気になるので仕事をしている。
今はちょっと休憩。
昨日、息子が私の寝床でごろごろしていたので、隣に寝転がってみた。
「おかあさんが、がんになってたいへんだよね。ごめんよ~」
「べつにぃ いいこともあったよ」
「どんなこと?」
「前よりやさしくなった。勉強しろって言わなくなった」
がんになって、自分の身体を維持するのに精いっぱいで息子のことをかまってやれなかった。母を放棄しているみたいで、悪いなと思ってたけど、むしろ息子にとっては、よかったみたい。
ちょっと安心した。
がんになる前は「勉強、勉強!」って相当うるさく言っていたんだなぁ~ おかあさんがうるさいから仕方なく勉強していたんだね。そんなふうじゃやる気も出ないよね~ 気持ちわかるよ。本当にごめんなさい。
最近は勉強しない代わりに、思い切り音楽にのめり込んでいるね。好きなものがあるということはいいことだよね。音楽があるから、おかあさんががんになってもなんとか平静でいられるんだよね。
数か月前まで、テレビやネットなどで「がん」という言葉が出るたびに、息子は身体をびくっと震わせていた。それだけ私ががんであることがショックだったんだよね。
しかも、私の余命は半年だと勝手に思っていたらしい。具合が悪いのは抗がん剤の副作用によるものだと、よく言い聞かせていたつもりだったけど、頭に入らなかったようだ。難しい言葉を使ったつもりはないけれど、子どもに正しく理解してもらうのは難しい。
髪の毛が抜けて禿頭になったおかあさん、足が不自由になったおかあさん、手抜き料理がふえたおかあさん…そんな姿を見れば、絶望するよね。悪い方に考えてしまうのも無理はない💦
来年には髪も生えそろうし、分子標的薬になれば、もっと元気になって旅行もできるはず。たとえ再発・転移があったとしても、息子の前ではめそめそしないで明るくしていようと思う。
それぐらいしか今の私にできることはないから…でも、つねに明るい気持ちでいるって、けっこう難しいんだよね、がん当事者としては…
おかあさん、頑張れ~💛と自分を励ます日々。