おかあさんの階段

中学生の息子をもつアラ還主婦の日々の思いを綴ります。

息子が加害者に…その時、親は

 学校で息子が引き起こしたトラブルは、SNSグロい動画が原因となり、お友だちの人権を侵し多大なご迷惑悲しみを与えることになってしまいました。


 そのため、このブログは閉鎖しようかといったんは思ったのですが、息子が加害者になった場合、親はどうすればいいか考えるために、あえて継続することにしました。


 息子がした行為の詳細は、被害に遭われたお子様をさらに苦しめることになるので、書きません。


 息子が起こした事件の詳細を聞くために、金曜日の放課後に学校へ行って来ました。教室には、担任の先生と学年の先生が二人、計3人座っていました。


 1対3での面談とその衝撃的な内容に、私は手が震えてメモを取ることができませんでしたし、あまりにもトラブルが多岐にわたったため見落としてしまったり、何度も聞きなおすという失態を犯しました。


 事件の全容が頭に入ったころには、1時間半が経っていました。


「まさかウチの子が…」という思いがいっぱいで、何をしゃべっていいのかわかりませんでした。


 「私はどうしたらいいのでしょう?」


 そう言うのが精一杯でした。


 話の中で、陰でお友だちを貶めるようなことをしながら、学校ではそのお友だちと仲良くしている息子を見て、先生方は


二面性があって怖い」「回転ずしチェーンで事件を起こした若者のようになりそうだ


 と感じたそうです。この言葉に、私はすこし怒りを感じましたが、黙っていました。


 家に帰ると、息子が雨の中をびしょ濡れで私の帰りを待っていました。


「大丈夫? おかあ」


 ものすごく心配して、どうしていいのかわからなくて顔がくしゃくしゃでした。


「もう死んじゃいたいぐらいツライ」


 そうだよね~。こうなるまでにはいろいろ経緯があったのだろうと思いました。


 だからといって、お友だちの悪口を言ったり、揶揄するような行為をしていいわけではありません。一つひとつの行為を振り返り、反省し、どうしてこういうことをしてしまったのか、これからどうするかを考えていかなければと思いました。


 また、加害者となった息子ではありますが、私はどんなことがあっても、この子を守っていかなければならないと心に決めました。


 謝るべきところは謝り、改めるべきところは改めて、来週から再出発しようと息子に語りかけました。


 息子は
友だちの視線が怖くて、学校には行きたくないよ…


 心細そうでしたが、とにかく一日一日一歩一歩努力を積み重ねて、認めてもらうしかないんだということを説明しました。


 息子は
「あのね、おかあさん、塾に行っていることを話したら、お前は頭が悪いから塾に行っているんだ。ばかなんだ。先生も分数ができないっておかあに言ったんだろう。だから僕はばかなんだ」


 よくないことをやってしまった根っこには、こういう思いもあったようです。だからといって、息子の行為を正当化することはできませんが…。


「ばかではないよ。公文も頑張っているじゃない!」


「勉強頑張るよ~ 公文もおかプリもやる。Z会も」


 そう言うと、自分から机に向かって、勉強を始めました。お友だちの気持ちを踏みにじった行為はそう簡単には許されるものではないけれど、息子は勉強を頑張ることで、みんなからの信頼を取り戻そうと考えているようです。


 来週からすんなり学校へ行けるとは思えません。県や国の教育相談に電話をしたところ、お母さんが一緒に登校して授業に参加するという方法もありますよと言われました。


 本気で息子を更生させるためには、それぐらいの覚悟はしなければと思ったお母さんです。ブログを読んでいる方の中には、いじめの被害者の方も多いだろうと思います。私のブログが不愉快に感じられることもあるかもしれませんが、私は私なりに加害者になった息子とともに、成長の記録を書き続けていきたいと思います。


 よろしくお願いいたしますm(__)m