おかあさんの階段

中学生の息子をもつアラ還主婦の日々の思いを綴ります。

やりたいことがある子は大丈夫!

 かつてデザイナーをやっていた取引先の女性に会った時、手芸男子の息子の話をしました。



 「小さい頃夢中だったことが今の仕事につながってると思わない? 私はそうだったなあ。勉強はできなかったけど、家庭科が大好きだったからなんとか高校に進学できて、デザイナーの仕事につながったと思っているの」


 そういえば、私もそうでした。こうやってパソコンでコツコツ仕事をしているのも、小学生の頃憧れていた職業とちょっとは触れ合っているかなあと思います(笑)かなり遠いけど…


 その方(先輩と心の中で呼ばせてもらってます)は、息子の手芸作品を見て、
うんと褒めてあげてね! きっとそれがR君の将来に絶対つながると思うの。ほかはできなくても大丈夫よ。できるもの、やりたいものがあれば、絶対大丈夫だから」


 昨日、ちょっと気になりまして、漢字の書き取りテストをやらせてみたんです。そうしたら1学期に教わった漢字、正答率6割で…正直焦りました。


 でも、先輩の言葉がよみがえってきたら、大丈夫なんだ、ウチの子は。絶対やっていけるんだと強く思えました。


 私は工作も下手でぶきっちょで大嫌いだったけど、息子はそれが大好き。私は運動が苦手で走るのなんか大嫌いだったけど、息子は毎日校庭10周ぐらい走り回っているみたいです。共通点と言えば、ピアノが弾けることぐらい。


 私は本の虫だったけど、息子は読書があんまり好きじゃない。私は日記作文が得意だったけど、息子は苦手でいつも私が手伝ってます。


 私が不器用なところを息子が補って、息子が苦手なところを私が補っているようなところがあります。


 人間の社会もそういう人と人との支え合いみたいなもので成り立っているんじゃないかなと思ったら、少し肩の力が抜けました。
 これも先輩のおかげです。手芸や工作もよく見て、褒めて下さいます。私にはどこがいいのかわからないところも、ちゃんと気づいて「すごいね!」って言ってもらえて、息子も「今度これ作ったから、Iさんに見せてよ。感想聞きたいから」と、すごく信頼しています。


 親とかおばあちゃんとか、先生でもない第三者に褒められる体験って大事だなって思います。そういう人が身近にいてくれて、よかったです。先輩の言葉を思い返すと、親の見栄とか虚栄心とか、そういったものが払しょくされて、素の息子を見てやれる気がします。


 I先輩、ありがとうございます。本当に感謝です!